三鷹プロジェクト
連雀通りに面して短冊型の南北に長い敷地は、江戸時代から続く区画割が保存されています。この場所に住み続けておられるお母様と娘さんのための住まい(母屋)と店舗をつくりましつあ。庭には樹齢50年を超える樹木や竹林が残る土地で、北側に母屋の住まいを建て替え、南側には新たに、娘さんの経営するペットサロンとしての店舗をつくりました。ペットサロンは南の連雀通りに面したファサードは家のように控えめで親しみやすいデザインとしました。1階にはペットホテル、2階は猫空間として、平均して10匹の猫が暮らすこの家は、猫の元気な暮らしと好奇心を満足させる住まいとして、階段まわりに立体的な猫の遊び場をデザインしています。北側には広い庭を持ち、ドッグランをつくっています。東側道路に沿って2mのセットバックした境界をつくり、地域のための緑の空間を開放しています。
母屋には、お母さまが友人を招いて趣味の活動ができるサロンを設置し、地域の人たちとのつながりを育む住まいをつくっています。母屋のリビングからは、南の庭とフェンス超しにドックランと店舗を眺められます。北側には竹藪があり、豊かな緑に包まれた生活空間が実現しています。
広い庭を活かし、お母さまとお嬢様の店舗を両立させたい。
70代のお母さまは、近所のご友人と大正琴の練習会ができるサロンをつくりたいと望んでおられました。広い庭と樹齢50年以上の樹木を持つ庭を住まいとして、建物をつくることよりも既存の樹木を活かして、周辺と調和させることテーマにしました。街に対して庭の一部をパブリックとし、街並みに緑があふれる空間を実現しています。
「庭を身近に感じ、梅干しをつくったり、タケノコ掘りもできます。家はあたたかく、快適です。満足しています。」
母屋外観
母屋リビング
母屋サロン
母屋玄関
店舗2階 猫の棚とハンモック